企業が安心してチャットGPTを利用できるようにする「サテライトAI」シリーズ
企業がチャットGPTなどの生成AIを利用しようと考える際の課題は、セキュリティと社内への浸透ではないだろうか。すべての社員に高度なITリテラシーを求めるのは難しく、簡単に実用的な利用ができるようにしつつ、情報漏洩リスクを最小限にする必要がある。
サテライトオフィスでは、そのためのサポート体制として、生成AIの導入と活用の支援を整えている。特にチャットGPTについては、日本企業の使いやすさを重視し、セキュリティと利便性の両立を実現する「サテライトAI」シリーズを展開している。
標準のチャットGPTの使い勝手はそのままに、セキュリティ機能を強化した「サテライトAI・AIボード」。Google ChatやMicrosoft Teams、LINE WORKSなどの社内チャットと連携し、チャット上からチャットGPTを利用できる「サテライトAI・社内チャットAI」は人気だ。
ITリテラシーの低い社員も含めて「社内チャットAI」を展開し、ITリテラシーやチャットGPT経験の高い社員には「AIボード」を利用してもらう、といった使い方が広がっている。
すべてのサービスで、入力データの学習禁止に加え、システム管理者によるNGワード設定、マスキング機能、ログ取得機能などを実装し、企業利用に配慮している。
また、現在公開しているすべてのサービスをパッケージ化しており、導入後は追加料金なしで全機能を利用できる。さらに今は無償公開中なので、ぜひ活用していただきたい。
社内のファイルを利用する「サテライトAI・AIドキュメント」
最近追加したサービスの1つに、PDFやOfficeファイルを指定してチャットGPTで処理できる「サテライトAI・AIドキュメント」がある。
基本的なチャットGPTはインターネット上の情報に依存するため、回答は一般的になりがちだ。しかし業務利用では、自社情報を考慮した処理や、特定ファイルに基づく回答が必要になる。
プラグインなどで対応できるが、セキュリティと手軽さを両立したサービスとして「AIドキュメント」を用意した。
PDFだけでなく、Excel、Word、PowerPointファイルに対応。アップロードしたファイルは自動的にPDF化され、チャットGPTで処理される。サイズ超過のファイルも自動分割して処理する。
「AIドキュメント」では、アップロードしたファイルの要約や目次作成が可能。ファイルを踏まえた質問への回答には、該当箇所へのリンクが生成され、詳細の確認が素早くできる。
同様に社内情報を活用するサービスとして、ポータルサイトにチャットGPT利用ボタンを設置する「社内情報AI」もある。チャット形式で現在のページに関する質問や、添付ファイルの要約、サイト全体のファイルを対象とした回答などに利用でき、根拠箇所へのリンクも生成される。
表計算ソフトでチャットGPTを利用する「サテライトAI・AI関数」
業務で便利な「サテライトAI・AI関数」もリリースした。これはExcelやGoogleスプレッドシート上からチャットGPTを利用するための専用関数だ。
例えば、チャットGPTで調べた結果をスプレッドシートに記入する場合、通常はブラウザからコピペが必要。しかし「=チャットGPT_ASK(キーワードセル)」とするだけで、指定したセルのキーワードを自動的にチャットGPTに渡し、回答を取得できる。
同様に、メールアドレス修正、サンプルデータ生成、文書要約、文書校正、長文ミス探し、メールテンプレート作成、レポート生成などの関数を用意。業務に合わせたカスタム関数も作成可能で、効率UPに繋がる。
続々と新サービス・機能を開発中
今回紹介したもの以外にも、新サービスの開発と機能強化を続けている。すでにWeb会議の議事録作成AIや、PowerPointから説明動画を生成するAIなどを開発中だ。
また、社内ファイルサーバのファイルを使った企業独自の言語モデル生成サービスの開発も加速中。サテライトオフィスの各種アドオンサービスとの組み合わせも準備している。
さらに導入時に是非活用いただきたいeラーニングコンテンツも用意。チャットGPTを上手く活用するための基礎知識とヒントが得られる。
今後も、企業が使いやすい生成AIの登場により、業務効率化が進むことだろう。早期導入に向けて、この機会に検討を始めてみてはいかがだろうか。サテライトオフィスでは、実際のニーズに合わせたサービス開発と機能強化を積極的に進める。